ワタシ、自白します! ワタシは彼の事が大好きなんです!!!
___20XX年。
恋愛裁判とやらがはじまった。
恋愛は、20XX年! 【禁止】になり。
男女は、恋を求める事がなくなった。
お互いに、“スキ” という気持ちを持たない関係。
ただ会話をし、男女が友達になれるシステムまで生まれたが...。
よくいう、男女が本当の意味で“親友”になれないという言い方は?
今では、古い考え方になったのだ!
男女が一緒にいても、恋愛感情も肉体関係も生まれないのであれば。
当然だが、子孫繫栄にならないのでは? と思っていたが...。
今は、人工出産というやり方で子供を授かる事が出来る様に
なったのである。
【恋愛】という言葉すら、今は死語になりつつある。
だけど? ワタシには、“恋ゴコロ” を持っている男性
がいるのだけど? なかなか、公には言えない恋愛事情。
ワタシが、彼の事を好きだと想っているだけでも。
この時代では、大きな罪になるのだ。
___だから、コソコソとクラブと称して。
【恋愛勉強会】と言った別の言い方を使い、男女の恋愛を楽しむ
場を設けているところさえあるほど。
ワタシも、恋愛をした一人の女性として!
たまに、こういう場に参加することもある。
ワタシは、彼の事が大好きなのだ!
*
___彼との初めての出逢いは?
ワタシの働く職場に、新しく入ってきた男性で。
まさか!? ワタシの上司になるなんて! 考えもしなかった。
ワタシとほとんど歳の変わらない彼が、私の上司!!!
___ワタシは、驚いたのと同時に彼に“恋をした”。
こんな気持ちは、生まれて初めてで。
何とも言えない、騒めく様な気持ち。
溢れ出す彼への想い。
【ワタシは、一体どうしちゃったんだろう!?】
彼との初めての会話を今でもよく覚えている。
『今日から、この部署に入る事になりました日之出と言います!
どうか、よろしくお願いします。』
『滝野です、こちらこそ! よろしくお願いします。』
___ワタシは、彼の目も合わす事ができないまま最初の挨拶を
終えたのだ。
___でも、この時!
誰にもワタシが、この【日之出】というワタシの上司を好きになった
事をバレてはいけないと心に決めた日でもある。
___もし? 誰かにバレれば? 彼に迷惑をかけてしまうし。
恋愛は、法律上禁止だからだ!
ワタシは、密かな彼への想いを募らせる事となる。
___彼はワタシの気持ちを知ってか知らずか。
ワタシに、深い話をしないようにしていたと思う。
でも彼の目は、いつもワタシを追っているようにワタシには
見えたのだけど、、、。
・・・ひょっとしたら? 彼も、ワタシの事が。
それは、ワタシの錯覚なのかもしれない。
それでもワタシは、彼を思い続けた。
*
___でも、ある日。
ワタシは、警察に捕まる!
誰かが、私が彼を好きだという情報を警察に密告したのだ!
ワタシは、みんなの前で警察に捕まる。
彼も私を見ていた。
___その後、
ワタシは、取り調べを受ける。
『___わが国では、法律で【恋愛禁止】になっている! これは大きな
罪になるんだぞ! どうして、分かっている事なのに法律を君は守れなか
ったんだ! このままいけば、君は刑務所に入る事になるんだぞ! 早く!
白状しろ! “君はあの上司の日之出という男性が本当に好きなの
か? 一体どうなんだ!?』
『・・・・・・』
『これは! 君の働く会社の人間が密告したことだ! 確かな情報なのか
俺にもわからんが! 早く自白した方がいい!』
『・・・・・・』
___ワタシは、自白しなかった。
彼に迷惑をかけたくなかったからだ。
その後は、警察はなんやかんやと言って、ワタシを拘束し続けた。
家にも帰れず、毎日取り調べが続いた。
・・・そんな時、
彼が、私の面会に来てくれた。
『___久しぶりだね、滝野! 少し痩せたかな?』
『・・・えぇ、そうですね! 日之出さんは、元気でしたか?』
『まあね! 早く白状した方がいいよ。』
『・・・えぇ!?』
『僕も、自白するよ! “君の事がずっと好きだったってね!”』
『・・・日之出さん、』
『僕たちは、お互い想い合っているんだ! その事に嘘をつきたくない!
僕は君を愛している! 誰よりも君だけを、、、。』
『分かりました! ワタシ、自白します! 貴方に着いていきます!』
『よし! それでいい! じゃあ、今度は裁判で!』
『___はい!』
___ワタシは、彼の気持ちを知って。
凄く嬉しかった。そして、本当の事を言おうと思った。
もう、何も怖くない!
彼の本当の気持ちを聞けたから。
【___ワタシ、自白します! ワタシは彼の事が大好きなんだと!】
正直に、すべてを話します。
___どんな事にも耐えられる。
彼とワタシの気持ちは一つだから!
*
『では! 今から恋愛裁判を始めます!』
【ゴンゴンゴン】
最後までお読みいただきありがとうございます。




