表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

1話

遅くなりましたが2話投稿です。

相変わらず展開が遅いかもしれません。

あと相変わらずちょっと短いですかね?もし読んでくださってる方の中に小説も投稿してる人がいればどれくらい書いているか教えてください

 「昼休み、ちょっと屋上まで来てくれないか?」


 2時間目も終わり、いつも通り眠そうな顔を装いながら本を読む俺にいきなり声がかかった。いや、声をかけられるのが久しぶりすぎて俺に対する言葉だと一瞬気が付かなかった。周りの生徒たちがざわざわとしゃべり始め、俺から距離を取るのを感じ、初めて自分への言葉だと気付いたのだ。それほどまでに俺は孤立していたのか、改めて実感し、絶望する。


 「おい、ちょっと、聞いているのか?」


 再び上から声が降ってくる。今度はもっと近くからだ。俺はいったい誰だ?という風に顔を上げる、が、次の瞬間俺は思わず飛びのきそうになった。生徒会長、綾波かすみが首をかしげるようなしぐさをしながら自分の目の前にいたからだ。とにかく顔が近い。早く離れてくれ。彼女はいわゆる学園のアイドル、みんなの憧れってやつだ。そんなリア充のトップ様のような人から俺のような底辺の人間に声がかかったのだ、そりゃ俺だって驚く。


 「・・・あ、あの・・・な、なにかごょおでしょか?」


 静かになった教室で誰かが失笑する声が聞こえた。無理もない。我ながらひどいと思う。コミュ障一発バレのどもり気味の答えを返しながらそう思う。しかもなぜ敬語なんだ、生徒会長といえど同学年だぞ俺・・・。


 「まぁ、用もなく話しかけるわけがないだろう?とりあえず、重要な話なんだ。必ず来てくれよ?あ、昼食はとらないでいい。授業後、直行してくれると助かる。じゃあ、昼休みに。」


 おい、今日昼飯抜きかよ。しかも質問する前にさっさと出て行くな。疑問が残りすぎているが休み時間もそろそろ終わりが近い、驚きを隠す努力もしないようなクラスメイト達には賑わいが戻っていた。俺はとりあえず思考を放棄し、本を置き、授業の用意をした。


――――――――


 「はぁ・・・」

 3時間目の英語の時間。俺はそもそも授業なんて聞いちゃいない。普段なら本を読んでいるくらいなのだが今日は違った。直前の休み時間に綾波かすみが落としていった爆弾が大きすぎた。さすがに悩む。一体何なのだろう。とりあえず俺は学校では普段何もしないので生徒会のお世話になるようなことはしていないはずだ。目立ったこともしていないため、なにかのイベントをやってくれとかそういう類のことはまずありえない。つーかまず僕が話しかけられることなんてあるわけないのに・・・。おっと、自分の思考まで演技する必要はないな、それとも癖になってるのかもな。それはそれで問題だが。


 「・・・みや!」

 それはそうと早く授業終らないかな。そろそろ眠い、意識落ちそうだ。

 「・・・西宮!」

 英語の授業はだいたいわかってるし、それに英語って聞くだけでトラウマをえぐられる。4年間も地獄を味わってきたんだ、無理もないだろうな。

 「おい、西宮!」

 いや、今のはちょっと中二くさいな。地獄ってなんだ地獄って。

 「聞いてんのか、西宮!」

 「え!?あ、すすすすす、すいませんっ・・・・!」

 どうやら教師に指名されていたらしい。まったく気づかなかった。周りから再び失笑が聞こえる。

 「気づいたか、ならここの質問、答えはなんだと思う?」

 「えーと、その、あの、えー、あー、would you like toじゃないでしょう・・・か?」

 「その通りだ、お前英語できるんだからしっかり授業聞いとけよ、成績にも影響するんだからな?授業態度ってのは」

 「あ、その、はい、しゅみません」


 バッチリ噛んだ。

 誰かが噴き出す音が聞こえる。どうでもいい、俺は席に座り、机の中から文庫本を取り出す。今注意されたばかりだが気にしない。本でも読んでいれば寝ることもないだろうし、次あてられることがあったとしたら普通に答えられるだろう。そんなことを考えながら本を読み始める。


――――――――


 チャイムが鳴る。

 普段なら通学途中のコンビニで買ったパンか自宅で適当に詰めた弁当をひっつかみ、校舎の裏側にあるベンチに座り一人飯を食べ、適当に本を読み、昼休みが終わるのを待つ、という感じだ。なぜ教室で食べないかというと教室はリア充で溢れ返っているから。あの全方位型敗北感と孤独感は味わって楽しいものではない。よっぽどMか鈍感じゃない限り。そして俺はどちらでもない。意外と鋭かったり繊細なところがあったりするのだ、自分で言うことじゃないが。

 とにかく今日はそんないつもの昼休みではなかった。ひさしぶりに用事がある。昼飯も食べず、俺は屋上へと歩き始める。つーかなんだあの生徒会長。食事はとらないでいい、っておい。いまさらだが馬鹿らしいな。地味に後悔しつつ階段を上がる。この学校の校舎はなんと6階建て。それでいてわざわざ屋上に呼びたすとはまためんどくさい。

 と心の中で愚痴を言いつつ屋上へ続くドアを開けようとした瞬間


 「おー、早いな。もう来たのか、ご飯食べたのか?」

 手に惣菜パンを持った生徒会長が驚いたような声をかけてくる。ご飯食べたのかって、あのさぁ・・・あんたが食うなって言ったんでしょうが。バカ正直に従った俺も俺だけど。

 「・・・いや、その、問題ないんで・・・。」

 俺が消え入るような声で言う。ちなみに消え入るような声って言うのは女の子なら萌えポイントだが男がそれをやると聞きづらいしぼそぼそ言ってる感じでぶっちゃけキモい。

 「? まぁ、いい。さ、行け。多分お前を呼び出したやつが待ってる。と言っても呼び出したのは私だが用があるのはアイツのほうなんだ」

 「はぁ・・・?」


 今度は俺が疑問符を浮かべる番だった。一体誰なのだろうか。そう思いつつドアを押すと明らかに女の子の声で


 「おっそーいー!かすみ!何やってたわけ!?かなり待ったんだからね!」

 謎の声の主は・・・なんというか・・・その、小さかった。背が。

 「いやぁ、すまんすまん、パンを買ってたらちょっと並んじゃってな。」

 生徒会長が手を振りながら答える。

 「それと、ちゃんと連れてきたぞ、今回のカウンセリング対象だ。」

 「は?」

 聞き捨てならないセリフに俺は声を上げる。カウンセリングってなんだ?大体この・・・あー、小学生みたいなのになにをカウンセリングしてもらうのだろう?

 「あれ?かすみ言ってないの!?この人何も知らないって顔してるよ?というかアンタ!今ちょっと失礼なこと考えたよね?」


 こういう会話って現実にあるものなのか、フィクションの中だけかと思っていたよ。


 「ちょっと聞いてる?」

 「え?あ、はい・・・ってちょっ!?」

 語尾がバグったようになったのはツインテールの小学生くらいの少女(推定)がぐいっとその顔を近づけてきたからだ。今度こそ俺は飛び退く。まったく、生徒会長と言えこの小学生(推定)と言えなんなのだろう。

 「おい、悪い、私が説明しなかったのが悪かった。こいつは御影奈々(みかげなな)。リセット部部長だ。」

 「え?りせっと、部・・・?」

 俺はますます困惑した。そんな困惑する俺にツインテの小学生(推定)はこう宣言する。

 

 「そう!ようこそリセット部へ!あんたのその腐った人生、私たちが叩きなおしてあげるわ!」

ここまで読んでくださりありがとうございました。

下手な文章ですがよろしければ下のほうで感想と評価のほうよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ