bloomin' feeling -Feel the Happiness bloomed me- / Ryu☆
リメイク元:音芸神話 ~The music myth Creation~
作者:DIT
http://estar.jp/.pc/_novel_view?w=7680838
ケータイを開く。
この"カパッ"と開く感じが好きで、未だにスマホに変えることが出来ない。
同僚に「化石」と呼ばれようが構うことはない。
あの同僚は常に最新でいたいだけなのだ。
現在時刻は……お昼を過ぎた辺りか。
ここいらで昼食でも取るとしようかな。
そう思い立って携帯を閉じようとした時、唐突に「ぴろんっ」と聞きなれない音がした。
なんだろう、メールの着信音にこんな音はなかったはずだし。
画面に映っているのは……これは、スピーカー?
今まで見たことのないそのアイコンに、私は戸惑った。
故障だろうか。
遂に私もすまほでびゅーなのだろうか。
まじまじと画面を見つめる。
「ハロー!エブリワン!」
っ!?
ビックリした……。
なんなんだいきなり。
間違ってどこかに繋がったのだろうか。
「んっんー?電波はバリ3!
充電もバッチリ文句なし!
こりゃ楽しいライブになりそうだね!
それじゃあまずは、この曲からいってみよー!
Music~、Startっ!!!」
その瞬間、咲き誇った。
数多のクローバー。
そのどれもがなんと四葉!
続いて咲き乱れる花々。
踊る様に。
歌う様に。
驚く私なんかに目もくれず。
最高潮のテンションを注ぎ続ける。
……は、はは……。
「……あははははははっ!」
やばい、なんだか楽しい。
思わず飛び出た笑いが止まらない。
止まらないのがまた面白くって、楽しくって。
余計に笑みが零れ落ちる。
「いいね~、いいね~、いい笑顔だよ!
ボクもすっごく楽しい!
よーし、じゃあ次いってみよーっ!」
言葉と共に草木をかき分けて、ロケットが飛び出してきた。
なんだそりゃ、どこに行くんだよ。
原動力は木の葉?
噴射口から緑を撒き散らして、高く高く。
ビルをも超えて、空の向こうへ消えていく。
いいな、私も連れて行って欲しい。
今ならきっと、気持ちよく飛べそうだ。
「おっけ~、そんじゃあ君もいってみよーっ!
あーっと、だけれど乗ってる間はマナーモードでよろしくね」
次の瞬間にはロケットに乗っていた。
ロケットが生み出すリズムに乗って。
頭を軽く上下させながら空を往く。
同僚がいるのはあのビルだろうか。
あっちには私の家があるのかな。
緑の街を見下ろしながら、心の刻むリズムが大きくなっていく。
そろそろ次の曲が来そうな予感。
「ご名答だね!
今度は二曲一気にいってみよー!
そこの君、乗り遅れるんじゃないぞ~」
そんなへまはするものか!
それを証明するかのように、さっきまでよりも濃い緑の波を必死で追いかける。
ロケットは空を巡り、緑は街を覆う。
高揚したテンション。
有頂天な気分。
こんなに楽しい気持ちは、久しぶりかもしれないな。
……ありがとう。
「あっはははは、なんだなんだその顔は!
花まみれで葉まみれ!
でもいいね、すごくいい!
その笑顔を忘れないで。
短い時間だったけどありがとう、ボクも楽しむことが出来たよ!
それじゃあ最後の一曲、いっくよ~!」
「bloomin' feeling!!!」




