表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
音芸神話 - yukito's side story -  作者: 七海 雪兎
第四章 -collapse-
33/69

Votum stellarum / iconoclasm


星がひとつ流れる。

地上では手を組み祈る少女。

かの少女は何を願う?


――明日の平穏を。


星が消え行く。

果たして少女の願いは叶うのか。

今はただ、祈りのメロディだけがそれを知る。




星がひとつ流れる。

空では飛行機に揺られ眠る青年。

かの青年は何を夢見る?


――昔の夢を。


星が消え行く。

青年が目を覚ます。

かつてみた夢を、青年は大事に今も抱えている。

本人が気付かぬ心の底で、芽吹くことを願って。




星がひとつ流れる。

海では水平線を眺める船乗り。

かの船乗りは何を望む?


――野望の成就を。


星が消え行く。

船乗りはふと微笑み、誓いの意志を捧げた。

たとえ己が命果てようとも、必ず成し遂げようと。




星がひとつ流れる。

ここでは君が瞬く。

君は一体何を託す?


――…………


星が消え行く。

君が託した想いを乗せて。




星が流れる。

全てのものに平等に。

託された想いを離さぬように、しっかりと受け止めて。

そうやってずっと抱えてきた。

たくさんの想いを預かってきた。

星に願ったところでその願いが叶うだなんて、そんな信じられないような話を信じて。

手放す訳にはいかない。

そして星は願う。


――彼らに幸あれ、と。


星が消え行く。

想いを胸に。

太陽と月に挨拶をして。

そしてまたここに。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ