Love is Eternity / kors k
永遠に続くものなどない。
私はそう信じている。
人はみないつかは死ぬ。
人が死ねば、そこで永遠は閉ざされる。
永遠を観測することが叶わない以上、どうやったって永遠に続くものなど有り得ない。
例え何かしらの物質が永遠を刻んだとして、それを観測することが出来なければそれは永遠とは呼べない。
何世代にも渡って観察を続けたとして、人々の視界が同一であるとは限らない。
今私が見ているものは君には見えていないかもしれない。
同一の人物が、同一のものを、永遠に。
それが出来て初めて永遠に続くと証明されるのではないだろうか。
勿論その永遠は、あくまで観測者にとっての永遠でしかないが。
……屁理屈かもしれない。
しかし信じることぐらいは許されるだろう。
「愛は永遠に続くのだ」と高らかに叫ぶ君を、信じられないことぐらいは許されるだろう。
何者も、永遠に続きなどしないのだ。
何事も、永遠の先に行き着くことはないのだ。
しかしながら「変わりつつ続いていく」ものならば、それは永遠を超えるかもしれない。
果たしてそんな状態を「続いている」と呼んでよいものか、甚だ疑問ではあるが。
それでも「変化」はきっと続いていくのだろう。
私のこの気持ちにも変化が訪れるように。
私のこの感情にも、変化が表れるように。
そんな矛盾を抱えながら、一輪の花を見つめる。
あの時私は、どんな気持ちでこの花を見つめていただろう。
今なら君は、どんな気持ちでこの花を見つめるのだろう。
不思議なものだ。
自分のことなのに思い出せない。
自分のことではないからこそ、思い出せない。
空で踊る花びら。
フラッシュバックする雪。
耳を撫でる風。
脳内を焦げ付かせる日差し。
この思い出もいつかは変わっていく。
劣化する。
美化する。
永遠などないのだと、私は否応にもなく思い知らされる。
私は変わる。
変化だけは永遠だから。
君を愛した気持ちも、永遠ではないのだから。




