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音芸神話 - yukito's side story -  作者: 七海 雪兎
第一章 -humanoid-
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meme / Zektbach


私がこれまで君に語った物語は覚えているだろうか。

これから君は長い旅に出ることだろう。

そして色んな人に出会い、色んなことを語り合うだろう。

その時ひとかけらでもいい。

彼らを思い浮かべてくれ。

口に出す必要はない。

きっと彼らは君に何かを授けてくれる。

そして君の行く先に何かを伝えてくれる。

遺伝子のもっと奥。

意識の海の底よりも深く。

君に伝わるはずだ。

そして君を通じて、君の前に現る人々にも伝わってゆくことだろう。

君が彼らに抱いた感情を、人々も抱いてくれる。

君と人々は繋がる。

繋がりは繋がりを生み、いつかは私に帰ってくる。

私はそれを楽しみにしている。

私から始まり私で終わる。

旅のようなものさ。

君の旅も、ここから始まりここで終わる。

そう、君はきっと帰ってくる。

予言だとか運命だとか、そんなくだらないものじゃない。

……おっと、これから旅する君に今のは失言だったかな。

とにかくだ、全ては始まりに帰る。

これは揺るがないさ。


すまなかったな、長々と引き留めて。

もう旅に出たくて仕方がないという顔だ。

なに、気にするな。

君の成長ぶりを楽しみにしている。

ではいつかまた、ここで。


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