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-ポンコツとの出会い-7P
ポンコツに思えたけど、そうじゃないのかな? でも、見た目はかなり、ポンコツなんだよね……。なんて考えていると、毛玉は再度、異臭を放つ〔茶色いナニカ〕を、僕に向かって投げつけようとする。
そんな毛玉の行動に、僕は身の危険を感じ、渋々ながらも一セクトを拾い上げようとした。
だけど毛玉は、僕よりも凄く早い速度でセクトを拾い上げ、「貰ったモノは返さないガウ! それがオレサマのポリシーガウ!」とか言い始め、
「やんのかコラガウ!」
なんて毛を逆立て威嚇してきた。
「はぁ──。はい、はい」
僕はそんな毛玉に呆れつつ、残りの十九万セクトと端数を手渡し、毛玉の要求に従わざるを得なかった。
毛玉は、セクトが貰えたことに満足したのか、上機嫌で窓を開け、
「オレサマ、今からカジノに行ってくるガウ!」
そう言うなり、どこかへ行こうとする。
そんな毛玉を僕は、たまたま握った尻尾を引っ張り
「まだ、名前を決めてないよ!」
そう制止した。
「ふんぎゃあ! オマエ、なにするんだガウ! オレサマのキュートな尻尾を掴むなガウ!」
毛玉はどうやら尻尾が弱点らしい。ふう──




