-ポンコツとの出会い-4P
うーん。そんなことはないでしょ! 最終的には、有り得ない。そう結論づけ流すことにした。
「ところで母さん、この……黒い毛玉は?」
カルマンの話を続けるのも気が乗らなかったし、僕は毛玉を指さし、確認してみた。
「その子はリーウィンちゃんの魂を守護するモノよ♪ リーウィンちゃんが、ナニカに襲われたちょっとあとに、フラフラッ〜と、我が家にやって来たのよ〜!」
母さんはまるで日常の一部であるような楽観的な態度で、毛玉のことをあれこれと説明してくれる。
そんな順応性の高い母さんに、僕は困惑しながらも苦笑してしまった。
そんな母さんの話に、一瞬これが僕の魂を守護するモノなんだ! そんな嬉しい気持ちが湧き上がる。でもすぐに、違和感を覚え落胆する。
だって、僕の髪は限りなく白に近い銀髪で、目は青いのに、どうして僕の魂を守護するモノは黒い毛で覆われているの!? しかも、目も赤くつり上がってる! 見れば見るほどカルマンそっくりで腹が立ってくる!
それにだよ? 僕の髪質からして銀狼とか一角馬とか、そんな幻獣を想像してたのに、どうして猫なの!? 僕、猫より犬派です! チェンジ! チェンジ! もうこんな魂を守護するモノヤダよ!
それにさ、誰に似たら、こんな性格の悪そうな顔になるんだよ! そんな不満を募らせていると、顔にまでそれが出ていたらしい。
母さんは両手をパチンッと合わせたあと、
「も〜。そんな顔しないの? あ、そうだわ! 早速だけど、この子のことを毛玉と呼ぶのは可哀想だし、名前をつけてあげるのはどうかしら?」
そう言い、毛玉を腕に抱き、喉元を撫でながら僕に提案する。
「元々なんて呼んでたの?」
「うーん。名前が決まっていなかったから、名前はつけてないわよ?」




