表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【累計10万PVありがとうございます! 水・土更新】未完のゼーレ〜仮初を暴きし世界《Evanescens: Revelans Genesis》  作者: 月末了瑞
序章(起)『母の想いと子の願い』〔世界観や主に過程など〕

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/1697

-ポンコツとの出会い-3P


 僕は変な声を出しながらも、気が動転している母さんを抱き締め返し、落ち着いてと促した。


 だけど母さんは、そんな僕とは裏腹に、なかなか落ち着いてくれなくって……。はぁ──。


 あぁ、そうか。クトロケシス神もきっとこんな感じだったんだろうな。また会うって言ってたし、その時ちゃんと謝罪した方が良いよね。なんて、ようやくクトロケシス神の苦笑の意味を理解し、僕は母さんを宥め続けた。


 最初は、そんなに焦ってどうしたんだろう? なんて楽観的な態度でいたんだけど、落ち着きを取り戻した母さんに、


「どうしてそんなに焦ってたの?」


 なんて苦笑を浮かべ聞いたら、


「リーウィンちゃん、よく聞いてちょうだいね? あなたはひと月ほど生死の狭間を彷徨(さまよう)うかのように眠ってたのよ? 母さんがどれだけ心配したか解る?」


 そんな驚きの事実を口にされた。


 僕って一ヶ月もの間眠っていたの? そう思うけど、実感なんて湧かない。だって体の不調なんてなかったし、一ヶ月も眠っていた割には、体も痩せ細っていない。とても元気でピンピンしてるもん!


 だけど、母さんがそう言ってるし、嘘じゃないんだろな〜。なんて、受け入れた。


 それ以上に僕を驚かせたのは、意識を失った僕を運んでくれた人物。それがあの冷淡で、慈悲も礼儀もない(と思っている)カルマンだったっていうこと! あの人が、誰かのために自発的な行動なんてするはずないじゃん!? もしできるならば、初対面で嫌味な態度や発言なんかしないし、睨みつけて威圧もしない。


「絶対嘘だ!」


 僕は母さんからその事実を聞かされた瞬間に、脊髄反射でそう笑い飛ばす。


 だけどそんな僕とは裏腹に、


「嘘じゃないわ」


 なんて母さんは首を横に振る。


 そんな母さんの話を聞いていると、あの人、本当は優しいのかな? そんな気持ちが浮かび上がってきた。


 でもあの人って最悪な人だったじゃん?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ