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008-ポンコツとの出会い-1P
次に僕が目を覚ましたのは、茶色い天井が見えるベッドの上だった。
薄緑色のカーテン、黄色い鳥を模した目覚まし時計、そしてガラス製の小さなテーブルに木製の椅子──。
見覚えのあるモノがこの空間。ここがどこなのか? 少し考え結論をだす。
どうやらここは僕の部屋らしい。
『元いるべき場所』って、家のこと……? そういえば、あんなに歩いたはずなのに、疲れていない。ということは、あれはただの夢だったのかな……?
僕はそう思いながらゆっくり体を起こす。
なぜか足元には、黒い毛玉の様なモノが落ちていた。
「なにこれ?」
疑問を覚えた僕は、なにげなく毛玉をわし掴みにする。
「ンガーゥ!? なんガウ!? 敵かガウ!?」
僕がわし掴んだ瞬間、毛玉が跳ね上がり、周りを慌ただしく確認し始めた。
「うわぁぁぁ!!!!」
そんな毛玉に驚いた僕は、大きな声をあげながら思いっきり床へ投げ飛ばす。
ゴンッ──




