表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/1648

001.5-母の反対-7P

「どーひたの?」



 そう聞いたあと、口に残っていた腸詰めを丸呑みにした。



「あんまりこういった話は良くないって解っているのだけど……。やっぱり、魂の使命こん願者(ドナー)になりたいの?」



 母さんは慎重に言葉を選ぶように、声を震わせながら拳をギュッと握り、目を伏せる。



「どうして……?」



 そこには僕の気持ちを尊重したいという考えと、母親として辞めさせたい。という葛藤があるように思えた。



 だけどまだまだ未熟な僕は、そんな母さんの気持ちを察しながらも、あえて解らないフリを続ける。



「だって、魂の使命こん願者(ドナー)は危険だって言うじゃない?」



 母さんの言いたいとすることも、心配する気持ち良く解る。僕だってそのリスクを解った上で、魂の使命こん願者(ドナー)になりたいと思ってる。



 そりゃあ、魂の使命こん願者(ドナー)になってなにをしたいのか? とか、どうしてなりたいの? って聞かれても、残念ながらその理由までは覚えていない。



 薄らと僕の中にある記憶では、誰かに『おまえは魂の使命こん願者(ドナー)になれ』そう言われたことくらいで……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ