-クトロケシスの邂逅-5P
「私はクトロケシス。あなたの様子を見に来たついでに、運命と使命がある。という事実を話しておこうかと思いまして──」
そう言いクトロケシスと名乗る女性は、唯一無二と言えるほど、奇麗なカテーシーを僕に披露し、再び理解し難い言葉を口にした。
そういえば、最初の方もそんなことを言っていたっけ? そう思いながらキョトンとしていると、
「あなたには重大な役目があるのです。それはこの世界を揺るがすほど重大なもの」
そう続けた。
「重大な役目……ですか? それは一体……?」
「今は詳しく話すことは出来ません。ですが、その使命は、遥か昔から引き継いだものです」
運命や使命と言われても、理解するのは難しい。
僕は、現実味がない話に困惑しつつ、さっきまでパニックに陥っていたとは思えないほど、冷静さを取り戻していた。
そして、このクトロケシスが、一体なにを言っているのか、唖然としながら考え、
「はぁ──」
間の抜けた息を一つ、吐き出す。
「あなた自身、今はなにを言っているのか理解出来ないでしょう。ですが、時が来れば自ずと、自身の運命がなにか、使命とはなにかを理解できると思います」
「えっと……」
運命や使命があることを教えに来たけど、今は教えられない。というのは解った。
じゃあなんで、僕の目の前に現れたの? 僕の様子を見に来たのが一番の目的ってことだよね……? うん、多分そう。
なんか解んないことばっか言ってるな〜。そんなことを考えていると、そういえば、〔クトロケシス〕って、どこかで聞き覚えがあるような……。そんな思考に切り替わり、全く関係のないことを考え始める。
クトロケシス、クトロケシス、クトロケシス──




