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-初仕事で命の危機!?-3P
カルマンはそう言いながら、目に視えないナニカを受け取るような仕草を見せる。すると、さっきまでなにもなかった手元に、鋭く尖った大鎌が現れる。
どういった原理なんだろ? 手品かなにか? そう思いながらも、僕はなにもできない。体に鉛が貼り付いたように動かない。
だから、カルマンと化け物の攻防を近くで見守るしかなかった。
カーンッ──。
キーンッ──。
大鎌と鎌がぶつかり合い、鋭い金属音が空気を斬り裂く。
その衝撃波が周囲へ広がり、目に見えない空気の刃を作り上げ、木々なんかを軽く薙ぎ倒して行く。
二人の戦いを一言で表現するならば、『凄まじいほどの攻防戦』。迂闊に近づけば生命を落としかねない。そんな緊迫した空気が張りつめている。
そして、この戦いに優劣を付けることも難しいと感じる。少しでもタイミングがズレれば、どちらも致命的なダメージを負う。戦闘経験のない僕でもそう理解させられるほど、激しくぶつかる二人に瞬きするのも忘れ、ただただ圧倒され続けた。
そんな両者が激しくぶつかり合い、最高潮に達した最悪のタイミングで、僕の体に異変が訪れる。




