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007-初仕事で命の危機!?-1P
「わ、解った! 魂をカリュ……カリュマン・ブレッヒェンに貸す!」
僕は大きな声で、カルマンに魂を貸すことを宣言した。
だけど緊張からか、それともカルマンへの恐怖からか、名前を噛んでしまったからかなにも変化は起こらない。
化け物が暴れ狂っているだけで、僕たちの間でシーーンとした微妙な空気が流れる。
「えっと──。なにも起こらないけど……?」
そんな空気に耐えきれず、僕は困惑したままカルマンに助けを求めた。
「はぁ──、おまえなぁ……。人の名前を噛むなよ。あと、フルネームじゃなくていい。あんなに俺とは仲良くしたくねぇ。って言いながら、フルネームで覚えているのも凄いな」
カルマンは溜め息を漏らし、呆れ返ったあと
「俺に魂を貸すイメージをしろ」
と投げやりな態度で、二つ目の方法を教えてくれた。
「……えっと……。魂ってどんなイメージ?」
魂を貸すイメージをしろ。と言われても、魂なんて実際に見たことがない。
それなのに、イメージしろと言われても、想像できるはずがない。もしできる人がいるならば、その人は天才だと思う。




