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-メテオリット襲来-〔後半〕3P
化け物は、自分の獲物を横取りされたと言いたげに「殺ス──」なんて物騒なことを叫びながら、魂を遣う者に攻撃を続けている。
魂を遣う者は、そんな化け物の攻撃をスッとかわし、さっき砕き潰き潰した炎と同じ炎を駆使しながら、反撃の隙を狙っている。
その光景はどこか現実味が感じられない。
僕はその光景に圧倒され、消えかけているシールドの中で、唖然と立ち尽くし、動けずにいた。
そんな中、化け物が地に沿ってうねらせていた尻尾を持ち上げ、魂を遣う者の不意を突こうとしている。
僕はとっさに、「危ない!」そう大声で危険を知らせた。
そんな僕の声に反応し、魂を遣う者はハッとして振り返る。
その瞬間、化け物の鎌が魂を遣う者のフードをかすめ、深々と被っていたフードがスルリと落ち、頭上で一つに束ねられた奇麗な黒髪が現れた。
その姿に僕は、見覚えがある──。
そう感じながらもなぜか、その人物が誰なのか思い出せない。まるで深い霧に覆われているような気持ち悪い感覚──




