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-メテオリット襲来-8P
まずい。理解しているのに動かない下半身。段々と体全身が硬直していき、血の気が引いていくのが解る。
そんな僕とは裏腹に、化け物は大きな二つの鎌を振り上げ
「もっと頂戴!」
と僕の血を求め、襲いかかろうとする。
あ、死ぬ。そう理解した瞬間、体が反射的に動き、両腕で顔を覆い、目をぎゅっと瞑る。
可笑しいよね。下半身は死を受け入れる準備をしているみたいにビクリとも動かないのに、それに相反するように上半身は、生きることを望む様に、防御の体制を取っている。
僕は死ぬのかな……? 母さんごめんね……。
そんな不安や懺悔しながら、僕はいつ来るかも解らない死に怯え──




