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-メテオリット襲来-7P
一瞬、僕の目の前でなにが起こっているのか理解できず、反応が遅れてしまった。だけどその言葉にハッとしても、もう遅い。
どうやら隕石は、傷口から僕の血を飲んでいるらしい。
気持ち悪い。そんな嫌悪感を抱きながらも僕は、ドクドクと脈打つ触手を無理やり引きちぎり、逃げようとした時には遅かったらしい。
隕石は、ギシギシと軋むような音を立たせながらぶくぶくと膨らみ、徐々に別のナニカへと姿を変えていく。
左右の角からは、腕に似たものが生え、先端はカマキリのような大鎌へ。空に伸びる角は、人間の頭部に近い形へと変化していき、地に向かう角は、蛇のように長く地に沿ってうねっていく。
その姿は、この世の有象無象をかき集めた、未完成なキメラのように思えた。
僕は、そんな隕石……ううん。化け物を目の当たりにし、情けないけど恐怖で腰を抜かしちゃって──




