表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

687/1664

-フェルはもしかすると物だったのかもしれない-8P

 フェルはカジノに行く。


「じゃあなガウ!」


 フェルはそう言うなり、嬉々として窓から飛びだした。


「ヘレナ、さっきも言ったけど、もう今回みたいなことはしないでよ!」


 フェルがいなくなったことで平和が──訪れる訳もなく。


 僕は何回目だろ……もう解んないけど、何度目かの注意をヘレナにした。


「それはリーウィンが悪いんじゃない! 私ってものがありながら、どーしてこんな性格の悪い人のところに行っちゃうのよ!」


 ヘレナは僕の注意なんて聞く耳も持たず、僕が悪いの一点張り。


 そしてカルマンにまで八つ当たりする始末。


 因みに、僕はヘレナを所有物にしたこともされた覚えもない。だからなにいってるんだろ、って感じ。別の意味で頭を抱えてしまった。


「あー、うん……そういえばカルマンってどうして今日来る予定だったんだっけ? もしかして──」


 ヘレナの相手を適当にしたあとは、僕はカルマンが来訪した理由を確認する。


 カルマンとヘレナが僕の家に居合わせたのは、魂の使命こん願者(ドナー)の成れの果て事件があって以来初めてのこと。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ