表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

682/1664

-フェルはもしかすると物だったのかもしれない-3P

 ゴンッ──。


「えっ?」


 なにかがドアにぶつかるような鈍い音が響く。


 僕は驚きつつもソーッと、なににぶつけてしまったのかと確認し、安堵の息を零した。


「った──」


「あっ、ごめん。ていうか、なんでそんなにドアに近いとこにいたの?」


 ドアにぶつかったのはカルマンだった。


 きっと僕の祈りが通じたんだと思うけど、カルマンは鼻面を玄関のドアに強打したらしい。鼻を押さえ怒声を僕にぶつける。


 だけどこの声はそんなに怒っていないことを僕は理解している。


 だからあえて適当な謝罪で終わらせ、ドアの近くにいた理由を確認した。


「おまえ、最近俺の扱いが雑になっていないか!? っと……理由だよな……理由はまだ予定の時間よりも早かったしと思ってだな……」


 そう言いながらカルマンはブツクサと小言を漏らす。


 そんなことを言われたところで僕が悪いわけじゃないし! カルマンがそこにいたから悪い! 僕、悪くないもん! そんな感じで開き直り、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ