-ヘレナの意外な趣味-〔後編〕6P
「もう! リーウィンは本当に直ぐ、ウジウジするんだから!」
そう言い、僕の背中をパンッと一度叩いたあと、「次いでに対物ライフルの威力も見てみる?」なんて提案してきた。
多分、ヘレナなりに僕を慰めてくれようとしているんだと思う……。うん。でもそんな感じで慰められると余計に惨めな気分になっちゃうんだよね……。
「じゃあ、お願い……」
そう思うもヘレナなりの気遣いを無下には出来ないな……。なんて考え、僕はお腹いっぱいだったけど、ヘレナに見せてとお願いをした。
ヘレナは任せなさい! と手をグーにして自分の胸へ持っていき、トンッと力強く叩いたあと、むせながら魂を対物用ライフルに変えた。
自分の時でも力加減を間違えることがあるんだから、僕の骨を折ったことも納得。だけど、どうしてそんなに学習しないんだろ……。なんてヘレナを見ながら不思議に感じた──。
「私の手にあるこの対物用ライフルはね! 手動回転ボルトアクション方式って言うものでね……」
僕がそんなことを考えていると、ヘレナはそう言いながら対物ライフルと言われるものを、ミサイルランチャー同様に、手馴れた手つきでボルトと呼ばれる棒状? のモノを引き、安全装置を解除しながら教えてくれる。
「これはどんな銃なの?」
僕は、