-ヘレナの意外な趣味-〔後編〕4P
痛いんだろうなぁって思ったら、殺傷能力皆無な鎌がでてきたっけ……。それに近いのかも。なんて僕は無理やり納得した。
「あっ! ちなみに、ロケットランチャーはあまり知らない人からすれば、機砲にも間違われるけど、ランチャー系で機砲とは全然違う代物だから間違えちゃダメよ?」
ヘレナは思い出したようにそう口にし、胸を張る。
そして、人によっては怒られることもあるからと教えてくれた。
「へーそうなんだ……。そう言えばタナストシアに撃ち込んだ弾丸は、そんなに威力が強くなさそうにみえたけど、その弾丸の威力も、ヘレナの意思で変えることができるの?」
僕はふわぁ。と欠伸をしながら、そろそろ聞くのも飽きたな。なんて目を擦る。
「まぁ……。威力は変えれるけど、前回の時は初めての試みだし、火薬のイメージを少なめにしたのよ!」
そう言い、ヘレナはカルマンが、僕のイメージトレーニングを手伝ってくれていた時、他のものにも変えれるから暇な時にでもやってみろ。と教えてくれたとおしえてくれた。
それを聞いた僕は、「えっ!?」なんて目を見開き、カルマンからそんなこと一度も聞いてないよ!? どうして、ヘレナはそんな特別なこと教えて貰ってるんだよ! なんて、少し悶々としてしながら不貞腐れてしまった。
そのあと、ボソリと
「それ、僕にもできるかな?」
なんて呟くと、
「うーん……リーウィンは……」