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ヘレナの意外な趣味-2P
そんな恐怖を掻き消すために僕は、ヘレナが昨日具現化した、ロケットランチャーのことを聞こうと口を開いた。
だけどヘレナは、最後まで聞かず、『違うわよ!』なんて言ったあと、すごい剣幕で詰め寄ってきた。
「ひゃっ──えっ……?」
かなり険しい顔をするヘレナに、変な声を出しつつ僕は、現状を理解できず顔をひきつらせる。
いや、だって、銃の話をしようとしただけだし。違うだけ言われても、誰も解らないよね?
ムスッとした表情のヘレナとなにを言われるのかとドギマギする僕の心臓。
チッチッと時計の秒針が時を刻む音だけが部屋に響く。
そんな勿体つけないで早く話してよ! 僕はそんなヘレナに内心、そんな文句を垂れながら、眉間に皺を寄せる。すると、
「銃とランチャーは別物よ!?」
ようやく言葉を紡いだ。その声色は、