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-懐かしい場所-5P

なぜ水に沈まないのかは理解できないけど、波紋が何個も描かれ、そして消えていく。



「僕を迎えに来たってどういうこと? それに、僕の質問には一切、答えてくれないけど、それはどうして?」


 僕は語気を強め、情報の開示を要求し続けた。



「もうすぐだ、もうすぐ判る。おまえは今まで通り、平和の中で幻想を見ていれば良い」



 僕と鼻の先ほどの距離になった誰かは、そう口にするけど、こんなにも至近距離にいるにも関わらず、やはり顔なんかが解らない。



 僕は警戒心を胸に秘めたまま、ただ瞳を揺らすことしかできなかった。



 僕がなにも出来ずにいると、誰かは



「今はおまえに譲るが、いずれは返してもらう」



 そんな意味の解らないことを口にしたかと思うと、僕の体に手を触れ、そしてスッと消えていった──。



 その夢が終わると、僕は本当の夢の世界へ旅立ち、この日は食事も摂らずに翌朝まで眠りこけた。

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