654/1664
-懐かしい場所-3P
神に選ばれし子同士が共鳴しあうことはないのは理解しているつもり。
だけど……どこかで出会っている可能性もある。なぜ残りの四人のことは教えてくれなかったんだろう?
僕は手を顎に添え、難しい顔をしながら眉をしかめた。
「おまえはずっと昔から、眉間にシワを寄せ考える癖は健在だな」
僕が悶々と考えていると、脳裏に響いていた声が、再度音を奏で、そして白い魂のようなモノが目の前に現れる。
どこか僕自身の魂にも似たその魂。だけど、それは似て非なるモノ。
白に塗られ、キラキラと輝いている。
僕はその魂に指を軽くあて、
「あなたは一体、誰なんですか?」
そう口にした。
すると魂は周りの黒を吸い込むように真っ黒に染まり、そして闇が消えていく。
闇が消えた場所は青空を彷彿とさせる青が現れ、