-メテオリット襲来-3P
最悪なことに、まだ多くの人々が避難しきれていない中、隕石が地上に落下した。
隕石の落下による衝撃波は、かなり凄まじく、地響きを立てながら、街の建物やガラスを粉砕し、土の津波のように、瞬く間に全てを飲み込でいった。
僕は少し離れていたから、直接の被害はなかったけれど、無傷でもない。
そして、それだけでは終わらない悪夢のように、隕石は地上へ落下したと同時に、ひし形の中心部にある赤々とした突起物からエネルギーの塊を放出し始めた。その光線は、街のあちこちに放たれ、まるで生き物のように動きながら破壊をもたらしていく。
一瞬、メテオリットの欠片を連想したけど、これは違う! だって、欠片はこんな隕石みたいな見た目をしていない。
ガラス片のちょうど真ん中くらいに、赤い心臓のようなモノは存在しているけど、それが吐出していることはまず有り得ない。だからこれは、全く別の生物……。
目の前で繰り広げられる光景に、これは現実? 夢……じゃないよね……? そんな疑念と恐怖が次第に胸の奥を締め付け、息が詰まっていく。呑み込む息も固形物のように、上手く吸い込めない。
そのあと、逃げなきゃ! そんな本能的衝動が警鐘を鳴らし、僕の脳裏で暴れ始める。でもそれと同時に、逃げても遅いんじゃ……? そんな相反する感情が僕の中で渦巻き始めた。
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「安らかに眠ってください」
異常な空間が広がっていたせいか、隕石が放つ光線に巻き込まれ、命を失った人々の体に、僕は手を触れていた。
別に追い剥ぎをしようとしているわけじゃない。強いて言うなら救済。




