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-ルフーラの意外な好物-10P

うん、意外な一面を知れたわけだし、それはそれでありだな。なんて考えに落ち着かせた。


 そして食事が終わるとルフーラは、さも当然に紅茶をカップに淹れ、鞄に常用しているのかな? 本を取りだし読み始める。


 クルトはそんなルフーラを見ながら僕に、「静かにしていようね」なんて口をパクパク動かしながら、声を出さずに僕に言った。


 ※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※


「そう言えば聞いた?」


「え? なんの話?」


 本が捲れる音とたまに紅茶を啜る音。それから店内に流れるクラシカルな音楽以外はなにも聞こえない静かな空間で、近くの席に座っていた別のお客さんたちが、そんな会話をし始めた。


 僕はなんだろ? そう思いつつ、なんとなくその話を盗み聞きする。


「近頃この周辺で、不気味な格好をした連中がウロウロしているらしいのよね」


「え〜。なにそれ怖い〜!」


「なんでも、その連中は夜にしか現れないとか……!」


「なに、それ〜! ホラーじゃん。 ほんと怖い〜! 辞めてよ〜!」


 近くにいたお客さんたちは、ほんとや〜よね。なんて言いながら、そんな雑談を楽しんでいた。


 へー。そんな連中が居るんだ……

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