-ルフーラの意外な好物-8P
あ! これ、多分メテオリットをモチーフにしてるんだ! ていうかメニューがそうじゃん!
そのメテオリットの周りに、クリーム状のショコラをまぶし、その上に赤々とした苺なのか、ベリー系かは判らないけどソースをふんだんに掛け、火山を表現した様なムース状のナニカや、その下には反射した星々を思わすかの様な、水色のゼリー──。
湖を模したモノが敷いてあった。
見た目からしても、なんとなく解る……! これは──。
「なんか、カロリー高そうだね……」
僕は、かなりの量が多く、カロリーも高そうなメテオリットの逆襲を、ルフーラ一が一人で食べるのかな? もしかして僕たちも食べる派目に……。なんて涼しい店内とは似合わない汗を背中に流したあと、ゴクリと息を飲んだ。
そしてそんな僕のことは眼中にない。そう言いたげにキラキラした瞳で待っていました! と言わんばかりに、ルフーラは口一杯に頬張り始める。
あっ……そういえば……。討伐戦、カルマンより食べてたのって、ルフーラだっけ……?
今、考えればあの場所に神に選ばれし子が四人も揃っていたなんて、偶然にしてはとてつもなく低い可能性だよね……? 仕組まれたこと? いや……それはないでしょ。偶然なのか、必然なのか……。僕はそんなことを脳裏に過ぎらせながらも、パクパクと食べる手を休めないルフーラに苦笑した。
「そう?」
一旦、食べる手を止めルフーラは、