-ルフーラの意外な好物-1P
二人とたわいもない会話をしていると、店員が紅茶とケーキ類をワゴンに乗せ、僕たちの前で止まる。
「星屑のふわふわシルキームースと、星と蝶の舞う花畑、メテオの調と遥かな願い星。それから、メテオリットの逆襲と、星に願いを。になります。ご注文の品はお揃いでしょうか?」
店員は注文の品が正しいかを確認したあと、なぜか判らないけど、レモンが入った器を僕の目の前に置き、ごゆっくりどうぞと、席を離れて行った。
「リーにゃんの頼んだモノは、一週間後くらいに爆発的なヒットになるにゃん♪ だから味は保証するにゃん♪」
そう言いながらクルトは歯をみせ笑う。
クルトの顔をマジマジと見つめることなんてなかったから、今気づいたけど、クルトってガッツリと八重歯が生えてたんだ〜。なんて今更ながらの発見をしつつも、
「どんな味なんだろ?」
と目の前の食事とお茶に視線を落とした。
星屑のふわふわシルキームースの見た目は、とても幻想的だ。
見た目を説明するならば、シフォンケーキの上に、ベリー系のナニカで色つけされた、ムース状のクリームが、ふんだんに塗られているのが見てわかる。
そのクリームは少し、青みがかったグラデーションになっていて、目だけでも充分に楽しめるモノになっている!
その上に星をイメージした小さなチョコや、砂糖菓子が飾られていて、それは正しく、なにかの世界を切り抜いた様で、僕は溢れ出るヨダレをゴクリと飲み込んだ。
あ、そうだ。お茶の方は……