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006-メテオリット襲来-1P
ゴオオォォォォ。
教会をあとにして数分後。
地面が大きな音を轟かせ、激しく揺れ始める。
このレベルの激しい揺れは、僕が産まれてからは初めてで、ナダイムに住んでいる多くの人々は一瞬にして、パニックに包まれていく。
だけど年配の大人たちが、冷静に避難誘導を始める。
多分、口の動きからして「大丈夫だ」と言ってるのかな? 年配の人たちに声をかけられた人々が、少し安堵した表情を浮かべているのが判った。
大きな揺れと轟音は、数分ほどで収まったものの、どこか不安が残る。
そんな僕の不安同様に、街の人々も『なにかよからぬことが起こる前触れでは?』そんな警戒心を高め、このまま日常に戻るべきか、それとも避難しておくべきか。迷いながらも周囲の様子を伺っているように思える。
ある人は、貴重品だと思われる物を荷車に詰め込み、逃げる準備を始め、ある人は、大丈夫だ。そう自分に言い聞かせるように店へ戻り仕事を再開させる。そしてある人は、なにかを叫びながら誘導している。
「ふぅ──」




