-メテオカフェ-2P
店員は、エグル・アードラーを模した小物が置かれた席へ僕たちを案内し、注文が決まれば呼んでくれ。と席をあとにする。
ルフーラとクルトは当たり前のように隣同士で座り、僕はそんな二人の邪魔をしないように、対面する席に腰を下ろす。
「このエグル・アードラーってなんの意味があるのかな?」
腰を下ろして直ぐ、触っていいのかも解らないけど、エグル・アードラーの小物を手に持ち、上下左右、反転させながら首を傾げる。
「なににするか早く決めよ」
そんな僕などお構いなくルフーラは、普段通りの態度でメニュー表を独占する。
「それもそうだにゃ!」
クルトはそう言いながらメニュー表を覗き込む。
その光景は、まるで姉弟の様にも見え、普段から仲が良く、これが二人の普通なんだろうな。なんて思うと、少しだけほっこりする僕がいた。
「ここで一番、人気になるメニューってどれ?」
「えっとにゃ〜……………………。これだにゃ!」
クルトは三十秒ほどメニュー表に目を滑らせたあと、探していたものを見つけ、指をさしてルフーラに教える。
「リーウィンこれにしなよ。どうせ決めるのが一番、遅いんだし」
普段ムーステオで悩んだ末、おまかせばかり頼んでいる所をよく目撃しているからか、ルフーラはそんな僕に、