表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
624/1664

-メテオカフェ-1P

「ここ、ずっと気になっていたんだにゃ!」


 クルトは嬉しそうにそう言うなり、扉を開け──


 ──カランカラン。


 心地の良いベルの音ともに、


「いらっしゃいませ、三名様ですね。当店は初めてですか?」


 落ち着きのある店員が、慣れた態度でクルトに確認し始める。


「初めてだにゃ♪」


「ではメテオカフェのコンセプトをお伝えしますね」


 店員はそう言うなり、まずここは星々をイメージしたコンセプトカフェということを説明する。


 そのあと注意事項として、一人最低でも一品以上の、飲み物か食べ物を注文する必要性があると説明を続けた。


 でも飲食店なんだから、注文はするよね……? どうしてそんな注意事項を説明したんだろ? そう思いながら二人に目を向けると、ルフーラは退屈そうに欠伸をし、クルトは目をキラキラと輝かせ、早く満喫したい! そう言いた気な雰囲気を出し続けていた。


「──ではお席に案内しますね」


 その間、店内を見渡していたんだけど、星々をモチーフにしていると言うだけあって、店内は全体的に星や月なんかをイメージしたモノが、多数飾られている。


 それはまるで、夢の国にでも迷い込んでしまった様で、錯覚しそうなほど幻想的な空間。


「ここ、とっても素敵なところだね」


 僕は店内を見渡しながらそう零すと、


「そうだにゃ! そうだにゃ!」


 クルトは自分のことの様にとても誇らしげな態度で、満面の笑みを浮かべた。


 その笑顔は、クルトの活発的で愛嬌のある性格が、滲み出ている様な気がして、なぜか僕まで嬉しくなってしまうほどキラキラと眩しかった。


「こちらのお席でよろしいでしょうか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ