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-ルフーラたちと-4P

「ルフーラ、なんかごめんね……」


 せっかくルフーラが、クルトとデートを楽しんでいたのに、その輪の中に混ざるのはいたたまれない。そう思い、ボソリと謝罪した。


「なにが?」


 だけどルフーラは、理解していない様子で首を傾げる。


「えっ? えっと──。デートの邪魔をしちゃったわけだし?」


 あれ? デートじゃなかったの? そう思いながら〔デート〕という単語を並べ、ルフーラの顔をチラリと横目で確認する。


「べっ、別にデートじゃないし……。なに、勝手なこと言ってんの?」


 ルフーラは顔を赤らめながらも僕をキッと睨み、〔デート〕ということを全力で否定する。だけどその反応は──


 はっは〜ん。そんなに赤らめるってことは、ルフーラ自身もデートっぽいなにかを想像していたに違いない!


 それに服装もシックでどこか大人びてみえる。これは絶対、デートを意識している!


 僕に言われるまでそんな頭がなかった。なんて言わせないよ。なんて勝ち誇った顔でニマニマとルフーラに笑みを浮かべる。


 だけどそんなこと言えば怒られそうだし……。僕はそれを悟られないように、


「どこに行く予定なの?」


 自然な形でクルトに話を振った。


「それは着いてからのお楽しみにゃ〜ん♪」


 クルトはそう言いながら、にこやかな笑みを浮かべ、速度を落とすことなく僕たちをどこかへ誘導し続ける。


 こんなに嬉しそうにどこへ連れていこうとしているんだろ? 僕はドキドキしながらも、周りをキョロキョロと見渡していると、

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