-不潔な幼女-10P
そんな危機感を覚えてしまった。
「この血を三日三晩、特殊な水につけ、血に混じる、魂力を高める儀式が必要があるのだわね。だから、やむを得ない事情がない限り、四日後。絶対に引取りに来いなのだわね! どうしても無理なら、面倒だけどおまえの元に送ってあげるのだわね」
マリアンさんは強い圧を感じさせながら、魂を守護するモノの説明を軽くしてくれた。
そのあと、今日やることはもうないからと、「特殊な水ってなに?」なんかの質問をする間もなく、魂を守護するモノの間から強制的に追い出されてしまった。
急に追い出された僕は、一瞬だけ現状が理解できずに困惑する。
だけどすぐに、閉まりかけた扉を無理やり押さえ、
「最短で引取りに行きます!」
そう笑顔を浮かべた。
そんな僕の笑顔を見たマリアンさんは、
「当たり前なのだわね!」
と、ぶっきらぼうに答え、僕の手を扉から剥がし、そのまま中へ消えていった。
ようやく今日の用事が終わった! 朝から教会に来ていたはずなのに、色んなことがあったからか、空はすっかり夕暮れに変わっている。
「早く帰らなきゃ」
僕はアリエルとの取引なんてすっかり忘れ、母さんとの約束を思い出しながら、教会を足早にあとにした──。




