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ファントムハウス5〔ルフーラの憂鬱〕2P

「キャッ! ちょっと、驚かさないでくれないかしら!?」


 そう怒気を強め、お化け役にキレ散らかし始めてさ……。


「えっと……」


 そんなヘレナ(あの人)に、お化け役はなんか『ここ、そういう所だよね?』って言いたげに、呆れて言葉を詰まらせるし。もうそこでやめとけばいいのに、ヘレナ(あの人)はなにも考えないじゃん?


「そもそも、あなたレディに対してそんな物を振り上げるなんて、どんな教育を受けたのかしら?」


 そう言って余計に怒気を強めて文句を垂れるもんだから、一瞬、ヘレナ(あの人)を無視して先に行こうか悩んだんだよね。でも、僕は実際、ファントムハウスが嫌い。それもこういうタイプのものが本当に嫌い。だから怖がる素振りも見せないヘレナ(あの人)に着いていくのが良いと思ったんだよね。


 で、このあとも文句たれ続けるのかなぁ〜って思ってたら、お化けの方が『こいつと関わるとろくなことがない』って思ったんだと思う。なにも言わずにどっか行ったよね。


 まあ、そのおかげで僕たちは特に驚かされることもなかくて良かったんだけど。相変わらず歩くスピードが速すぎて、僕もクルトが服握って歩きにくいし、追いつけなくなってきたから、


「ねぇ、そんなに早く歩かないでくれない?」


 そう注意……というかお願いしたんだよね。なのに、返ってきた言葉は、

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