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-ファントムハウス4-〔カルマンチーム2〕1P



「ふわぁ──つまらんな」


 そう暇そうに欠伸をするカルマン。そんなカルマンとは裏腹に、つまんなくないよ! カルマンの反応は可笑しいでしょ!? なに、つまらんなって! 絶対この人僕と同じ人間じゃない! しかもこの状況で欠伸って!! そんな不満を泡のように内で弾かせていると、


「ねぇ──あなたのその血……」


 そう言い、後ろを向いていた黒髪を腰まで伸ばした女性がゆっくりと僕の方へ振り返り──


「ちょうだあぁぁぁい」


 なんて目を見開き襲ってくるもんだから、僕は堪らず大声を上げ、手に持っていたナニカ(・・・)を盾に、「こっち来ないで──!」そう言い、それを思いっきり投げ飛ば──せるわけもなく……。代わりに僕の頭に鈍い痛みが走った。


「いっっっったあぁぁぁぁぁぁ!」


 えっ、なに!? どうして僕の頭に痛みが!? えっ、アーム・ド・リーパー? それとも成れの果て? なに!? なにがあったの!? そうパニックに陥りかけていると、


「おまえは俺を盾にしようとするな! それもこの暗闇の中で! なにを考えているんだ!」


 そんな怒声が頭の上に落ちてきた。


「へっ……?」


 その声に一瞬、我に返るものの──僕の前には目の周りを黒くし、口には血を彷彿とさせるような赤いなにかを付着させた女性が、ゆっくりと這いつくばりながら迫ってくる。


 前には気味の悪い女性、上からは怒声……

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