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ファントムハウス3:〔カルマンチーム編〕-6P

 僕はそんなカルマンに、意味が解らない。そう思いながらもお化け役の前を通り過ぎようとすると、


「うおおおおぉおおおぉぉぉ!」


 そう言い、僕に包丁を振り上げ盛大に威嚇し始める。


「ごめんなさい! ごめんなさい! もうヤダ! 僕、お家帰る! ねぇ、カルマン!」


 そう涙を溜めながら必死にカルマンを押す。


 逆にフェルは、僕の足元にしがみつきながら、


「オマエ、なにガウか! こっち来るなガウ! 殺すぞガウ!」


 なんて暴言を吐いていた。


 そんな僕とフェルの反応に、カルマンは笑いを堪えるように、


「おい、押すな」


 呆れ気味に注意する。


「お、押してないもん!」


「はぁ──」


 そんな会話のあと、僕の肩を誰かがちょんちょんっとつつく。


 もう! フェル、変なことして驚かせようとするなんて辞めてよね!? そんな怒りに近い感情を持ちながら、


「フェル、イタズラは良くないよ?」


 そう注意を促した。


「オ、オレサマ、イタズラなんてしてないガウ!」


 だけど、どうやらフェルがしたわけじゃないみたい。

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