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ファントムハウス3:〔カルマンチーム編〕-5P

えっ、なに!? 僕の足にお化けでも張り付いてる!? そんな焦りを覚えながら、カルマンの服をギュッと握ったあと恐る恐る足元を見ると、


「オ、オレサマ怖くないガウ!」


 なんて言いながら震えているフェルが……。


 なんだ……フェルか……。そう安堵したけど、怖くないって言いながら、めちゃくちゃ怖がってるじゃん! 僕はそんなフェルに、呆れのような安堵を覚えながらも必死にカルマンの服を握り、前へ進──


「うおぉぉぉぉおおおおおぉ!!」


 フェルが僕の足にしがみついていることに気づいたその直後、包丁のようなものを持ち、血濡れたローブを羽織る誰かが僕たちの前に現れる。その瞬間、


「ぎやゃああああああああああ!!!!」


「にやゃああああああああああ!!!」


 僕とフェルは驚きのあまり大声で叫ぶ。


 だけどカルマンは、「お疲れ様」そう言いお化け役の肩をポンポンと叩いたあと、そそくさと進んでいく。


 えっ、なんで!? どうして驚かないの!? カルマンの心臓には百本くらい毛が生えてたりする?

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