ファントムハウス3:〔カルマンチーム編〕-2P
「では次の方〜」
僕たちは、スタッフの誘導に従い前に進んでいく。
「こちらのファントムハウスは、全長一キロメートル、所有時間約一時間のコースになります。各フロアに、リタイア用の出口があります。無理だと思えば、迷わずリタイアしてくださいね! ですが、クリアすると記念のメダルが贈呈されます!」
そんな注意事項なんかのあと、僕たちは中に入りファントムハウスの概要を記す映像を見せられる。
映像には、古ぼけた廃墟が映し出され、一人称視点の映像だからか、僕たちは有無を言わさずその廃墟の中へ。そこには一冊の手帳が……。それを開くと、手帳に記された文字が画面に流れ、それと同時におじいさんのような声で
「かつて人気だった教会が、とある事件により怪奇現象に悩まされ続けた。そこを切り盛りする神父は、なんとか怪異を収めようと尽力したのだが、結局のところ怪奇現象は収まらず廃教会に……。だが、今も尚この廃教会では様々な怪異現象が起こっている。そこで、君たちに是非ともこの廃教会の調査をしてもらいたい」
そんな説明をし始め、恐怖を煽るような映像が流れる。
そして全ての映像が終わると、最後に「君たちの健闘を祈る。くれぐれも無理はするな!」そんな後押しをされ、閉じられていた扉が勝手に開く。
えっ、