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ファントムハウス3:〔カルマンチーム編〕-1P
「オレサマ余裕ガウ〜!」
待機中、ドキドキと不安に駆られていると、間抜けっ面で鼻をほじりながらフェルがそんなことを口にする。
そんなフェルに、魂を守護するモノって、怖いっていう感情とかないのかな? なんて疑問を抱え、僕は
「フェルって怖いっていう感情はないの?」
なんとなくそう聞いた。
するとフェルは、
「オレサマは最強ガウから、恐怖なんてしないガウ〜。する奴は間抜けガウ〜」
なんて、とても威張り散らし「オレサマの凄さを思い知らせてやるガウ!」なんて胸を張ってみせた。
あ……、これアレだ……。僕が怖がれば怖がるほど、フェルが調子づいてイタズラしてくるパターンだ。僕はそう悟り、絶対怖がらない! そう自分に言い聞かせ、順番を待った。
ドキドキと鼓動を速める心臓。それと比例するように減っていく列……そして──