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-ファントムハウス2:僕の人権を返せ!-5P
「というわけだ。全員で行くのもつまらないだろうから、三人に分かれて行くぞ」
なんて話を勝手に進め始める。
「もちろん、リーウィンは私と一緒に行くのよね?」
「いや、リーウィンは俺と行く」
「ダメよ! あなたに任せると不安だわ!」
「いや、おまえに任せた方が危ないだろ?」
「なんでよ!」
「忘れたのか? おまえには前科があるんだぞ?」
そしてまた、言い合いへ──。ほんと、二人ともどうしてそう直ぐにやっかみあうかな?
僕はそんな二人を遠目で見つめつつ、話が長くなりそうだな。なんて嘆息しながら、
「ルフーラとクルトが同じがいいんだよね?」
そう確認した。
「そうだね。クルトと一緒じゃないんだったら僕、行かない」