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《二章箸休め》-とある日のファントムハウス-1P

「おい、次の週末暇か?」


 なんでか、約束もしていないのにカルマンが家に来た。ついでにそのあと、ヘレナもやって来た。カルマンがいる時に限って、ヘレナが僕の家に来るのは毎度のこと。どうせまた厄介なことに巻き込むんだ! 絶対そうに違いない! 


 今回はどんな魂の使命こん願者(ドナー)の仕事をさせられるのか、ヒヤヒヤしながら僕は、


「えっ、また変なことに僕を巻き込もうとしてない?」


 疑心暗鬼になりながらカルマンにジト目を向ける。


「おまえのその顔はなんだ。いつも俺が厄介ごとを持ってくるみたいな顔をしやがって」


 カルマンはそう言うなり、僕の頭をなにかの楽器だと思っているのか、当たり前のように殴る。


「事実じゃんか! しかもさっき殴る要素あった!? ないよね!? どーしてすぐにカルマンもヘレナも暴力に行くんだよ!」


 僕はムッとした顔でカルマンに詰め寄り今回ばかりは関係のないヘレナも巻き込み怒気を強めた。


「おまえが殴られたそうな顔をしていたのが悪いんだろ?」


 だけどカルマンは、全く詫びる気配なんて見せず、逆に僕が悪いと言い開き直る。


「どうしてそこに私が混ざるのかしら?」


 そこにヘレナが加わり、もう収集つかない。誰だよ、ヘレナを巻き込んだのは! ほんっっっと傲慢ヘレナ様になられたり、厄介なことになるんだから辞めてよね! 


 そんな文句を垂れていると、僕はなぜか二人にこっぴどく絞られた。


 いや、僕が怒ってたのに、どうして怒られる立場になってるの!?

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