-不潔な幼女-5P
幼女はテーブルから降り、慣れた手つきで淡々としゃ血の準備を始める。
そして数分後──。
「しゃ血の準備が出来たのだわね。早く片腕を出せなのだわね!」
幼女はかなり高圧的な態度で指示を出し、上肢台を僕の近くに置く。
「どっちの腕が良いのかな?」
「どっちでも良いのだわね。普段、自分が使わない腕を出せばいいのだわね! おまえなら──左腕の方が良さそうだわね!」
幼女は、この手の質問に慣れているのか、言い終わると同時に、僕の左腕を台に乗せ、駆血帯を巻き始めていた。
「グサッといくのだわね」
そう言うと、幼女はなんのためらいもなく、少し太めのチューブが付いた針を、僕の腕にグサッと刺した。
「……っ!」
鈍い痛みが肌から伝い、ピリピリとする感覚に僕は堪えられず眉間に皺を寄せる。そんな僕を見た幼女は、
「痛かったのだわね?」
僕の腕から流れていく血を見ながら、貧弱な。そう言いたげな目で蔑む。
「ははは。大丈夫です」
僕はそんな幼女に諦めを覚え、愛想笑いを浮かべて返した。
だけど幼女は、そんな僕には一切構わず、血を抜いている間、あれから一度も言葉を発することはなかった。
ただ無言で僕の血を愛らしそうに眺め、時々舌なめずりをしていて……。




