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-フェルの異変-2P

 パニックに陥り暴れてしまった。


 そんな僕の態度を見た母さんは、理解し難そうな表情で小首を傾げ、「リーウィンちゃん、どうしたの?」なんて頬に手を当て始める。


「えっと、えっと、えっと……あっ! まずこれ! なにこれ!? ねぇ、これなに!?」


 そんな母さんの態度に僕はますますパニックになっちゃって……早口で、そんな感じのことを口にし続けていた。


 だけど、依然として母さんの態度は訝しげたもの。


「なにって言われても……フェルちゃんの顔も忘れちゃったの?」


 どこか不安げな表情を浮かべながらも、大きな声を出しても起きないフェルの頭を優しく撫で始める。


「いや、えっ? だって、フェル!? フェルって、もっとこう小さくて……、白い毛がワンポイントであって……。ほぼ真っ黒だったでしょ!? しかも! しかも!」


 母さんの行動やフェルの変化に理解が追いつかず、うまく説明ができないまま、フェルの姿が変わっていることを伝えた。


 だけど、母さんは「そんなことないと思うけど?」と眉を下げるだけ。


 母さんの言うフェルはちゃんとフェルなんだけど……。僕の目を通してみたフェルは、体全身、翼に至るまでもが白と黒の体毛に彩られていて、なんか一回り大きい。

 

 どう見ても一瞬でフェルって認識できないくらいの変貌を遂げているけど……?


 まじまじと見つめて、もしかしてフェルかな……? うーん。違うかも……? って悩むほどには、フェルの要素が薄れている気がするんだよね……。

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