表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
561/1663

059.5-フェルの異変-1P

※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※


「ん……?」


 目が覚めると、いつの間にか自室のベッドに横たわっていた。


 えっと……どうやって帰ってきたんだろ?


 それに、馬型のメテオリットや正気を失ったカルマンとの戦闘で負った傷も、きれいに治療されている。


 母さんがしてくれたのかな? そんなことを考えながらも脳裏にカルマンの顔が過ぎり──ハッとする。


「……っ! カルマン!」


 それと同時に、僕は反射的に体を起こす。


 ズキッ──


 急に動いたせいか、全身に痛みが走り、ベッドの上で身を(よじ)りながら悶絶する。


 痛い、でもカルマンがどうなったのか確認しなきゃ……。僕は痛みを堪えながらも体を起こし──それと同時に、なにかが床に落ちる。


 なんか、前にもこんなことが……。そんなことを考えながら、念のため床に落ちたフェル(モノ)を確認し──僕は息を呑み、


「母さん!!!!!」


 大きな声で母さんの名前を呼んだ。


 だって、落ちているのはフェルに見えるけど、フェルとは言いきれないナニカ(・・5)が落ちていたんだもん!


 えっ、なにこれ!? どちら様!? 僕はパニックになりながらも全身が痛いし……なんて、オロオロしていると、バタバタバタッと大きな足音を立てながら、


「リーウィンちゃん!?」


 なんて血相を変えた母さんが僕の元へ飛んできた。そして、事情を聞く前に、「目を覚ましてくれてありがとう!」なんて僕のことを力強くギュッと抱きしめるから、


「痛────っっっっ!!! ちょ、母さん待って!? 少し力弱めて!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ