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-死に至る病、それは――-10P

 ここまでか……。そう諦めかけた瞬間、カルマンが急にこと切れるようにパタリと倒れ、動かなくなってしまった。


 あまりにも呆気ない結末に、僕は信じられない気持ちで立ち尽す。まさか──僕がカルマンを……。


 どうしよう、大切な友達をこの手で……。


 慙愧の念に苛まれ、視界が熱く滲んでくる。でも、もしかしたらまだ間に合うかもしれない、癒しの力で呼び戻せるかもしれない──そう希望を抱いた瞬間、


「カルマン!?」


 僕の体は無意識に動き、カルマンの元へと駆け寄り、手をかざしていた。


 ジュゥ──。


 カルマンの体に触れた瞬間、まるで熱された鉄板にでも触れたかのように、僕の手から水分が蒸発するような音が響く。


「あちっ……」


 なぜか体温が異常に高い。それでも、息はある。良かった。そう安堵し、胸がじんわり熱くなって涙が零れそうになる。


 だけど──

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