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-死に至る病、それは――-6P

 カルマンの鎌が一気に迫り、僕の蛇腹剣とぶつかり合う。凄まじい金属音とともに火花が散る。その威力はかなりの重さがあり、両手をジンジンと痺れさせてく。


 新しい武器が手に入ったところで、その力の差は絶望的。


『身をもって呈さなければ死ぬのは変わりない』


 もう一人の僕(?)が冷静にそう囁く。


 ──解ってる、大丈夫だよ。この身を賭けてでも、カルマンを……必ず止めるから! そんな覚悟を胸に、もう一人の僕に言い聞かせたあと、剣を握る手に力を込め、防御の姿勢から必死に押し返そうと試みた。


 だけど、押し返したところでカルマンには屁でもない。せいぜい数センチほど後退したくらい。今の僕の実力なんて、所詮そのていど。


 でも打開策は見つけた。この剣を手にした時から、禍々しいオーラを放つ糸が視界の端にチラチラと見え続けている。それを切れば多分決着がつく。


 剣を一振りすれば、簡単に切れると思う……けど、この糸を切っちゃったら、カルマンが死んだりしない? そもそもこの糸はなに!? 不安がグルグルと駆け巡り、圧迫するように押し寄せてくる中、


『大丈夫だ』


 突然、知らない僕の声が脳裏に響き始める。


 ──本当に?

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