-死に至る病、それは――-2P
だと思う。そんな思考の末、僕は光を排除するんじゃなく、受け入れる選択をした。
それが正しいのかなんて解らない。でも、そうしないとずっと逃げ続けることになる。そんなんじゃいつまで経ってもカルマンやヘレナにおんぶにだっこ。なにも変えられない。変われない!
だから、今度こそ弱い自分を受けいれ、前に進もう。それが僕という人間だから。そんな決意が胸に広がった瞬間──
『そなたの覚悟を受け取った。魂は次の領域へ』
そんな声が脳裏に響く。
次の段階……? どういうこと? そんなことなにも解らない。でも、きっと大丈夫。そう自分に言い来た瞬間、眩い光がパッと弾けるように広がり、僕は思わず目を開ける。
すると、手の中に鞭とも剣とも言い難い、不思議な形をした武器が……。多分、俗に言う蛇腹剣というモノ、かな?
持ち手はもちろん鞭。だけど、先端にはクローバーやゲッカビジン──それから小さく色づくロザルトやライトオレンジのスプレーロザルトなど多種多様の草花が咲き乱れていて……武器のはずなのに、えっと、なにこれ……なんだかただの武器じゃないみたいな神聖さを感じられる。
もしかすると、この草花たちが僕の心情や覚悟を象徴しているようで──