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058-死に至る病、それは――1P

 僕はその花びらに意識を集中させる。すると、突然眩い光が閉ざしたはずの視界を白く塞いで行く。


 まるで無断で僕の体に入り込もうとしているようなその光。気を抜けば刺すように僕の思考を白く染めあげようとする。


 この状態がなんなのか解らない。眩しすぎて、目を閉じているはずなのに眩んでしまいそうになる。それを振り払おうとするけど、どうしてもまとわりついて離れない。これからどうなるの? そう思っても、光に思考を吸収されて分散していく。


 だけど、これだけは解る。この光が続けば続くほど、花びらに翻弄されているカルマンが、標的を変え僕に刃を向ける危険性が高まるということが。


 どうしてそう思うのか解らない。そんな状況に陥ったこともない。でも、脳裏にそんな予感が張り付くように滞在し続ける。


 どうする? どうにかしてこの光を消さなきゃ。そう思っても、僕の意思で光を放っているわけじゃない……と思う。となると……自然に消えるのを待つしか、現状ないってこと?


 でも、その消える時間はいつ? そんなの判るわけないよ……。このままだと僕の決意は無駄になる。


 カルマンを止めたい! そう決意した矢先に死ぬなんてまっぴらだ! 僕は僕のできることを全力でする。


 これが試練だって言うならば、それを乗り越えなきゃカルマン救えないってこと……

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