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-見えない力、自分を信じて-11P

運命というモノに救われたのは解った。でもそれ以外のことは……あれは夢……? ううん、そんな単純なものじゃない。微かに残るあの重たい響の声やメルキセデクの冷たい瞳が脳裏にこびりつき、あれも現実だと告げている。


 だけど、今となっては現実味なんてまるでなくて──そんなことを悶々と考えていると、


「主様っ!」


「えっ?」


 その声に反応して顔をあげると……白い獣が顔がデンッ! っと目の前にあって──


「えっ? うわぁぁぁ!!!!!」


 僕は驚きのあまり、顔をのけぞり尻餅をつく。


 だって、白い獣はかなり器用なのか、後脚だけで立ち、僕の顔を覗き込んでいたんだもん! びっくりしない方が可笑しいよ!


 そんな驚きと共に僕は気づいちゃいけない真実に気づいてしまった。それは、白い獣と僕はあまり変わらない背丈を持っているということ。


 その事実はかなり無慈悲で、自然と劣等感が僕の胸に広がっていく。


 このフェンリルと同じって……僕やっぱりチビなのかな……? そんなことを呑気に考えていると、


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