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-見えない力、自分を信じて-9P

 ふと、僕が見ている映像はずっと同じ部分が再生されていることに気づいた頃、突き刺すような視線に目を向けた。


 その視線の先にはメルキセデクが、深々と被ったフードから片目だけを覗かせ僕を見つめている。


 その瞳は黄金色をしていて、鋭くそしてカルマンなんかよりも冷たい。正義を象徴する使者だと言っていた通り、その目は曇ることなく僕の知らない未来までもを見透かしているような恐怖さえ植え付けさせる。


 だけど不思議なことに、逃げなきゃ! という焦りは一切覚えなかった。恐怖という感情もなく、ただ僕は、これから最高神の元へ行き、最後の審判を受けるのだろう。そんなことを、ぼんやりと考えてしまっていた。


 そんな思考をしていると、


「──おまえにはまだやることが沢山ある。それは、クトロケシスが望むと同時に、私が望むモノ。おまえの命を貰うのはそのあとにする」


 メルキセデクは閉ざしていた口を再び開き、要件は終いだと言うようにスッと姿を消してしまった。


「……」


 その言葉には、確かに重さがあった。だけど、それがなにを意味するのか、全く解らない。


 けれど、

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